航空輸送でのワインの輸入(完)〜日本到着から通関が切れるまで、そしてトータルのコストを総括
輸入許可まで予想以上の速さ
航空輸送でのワインの輸入シリーズの完結編。
前回の記事は、フリータイムが短いため「いかに速く通関が切れるか」が鍵であることお伝えしました。
(前回の記事はこちら→航空輸送でのワインの輸入(その2)〜スピードが命の航空輸送では通関業者の選定が鍵)
フリータイムとは保税倉庫に無料で貨物を保管できる期間。
調べてみると、成田空港着の場合はたったの24時間!
短いですね〜
それを過ぎると日々保管料が積み重なり、そしてワインの価格高騰につながってしまいます。
で、結果はどうだったかというと・・・
タイトルにある通り、予想以上に速く通関が切れました!
貨物が現地空港を飛び立ったのが1月25日。
成田空港着が1月26日。
保税倉庫への入庫が1月27日。
食品届(検疫)が1月30日。
税関での輸入許可が同じく1月30日。
保税倉庫に入ってから、実質5日間で通関が切れたことになります。
保税倉庫への入庫から食品届の提出まで空白期間があるように見えますが、その間に通関業者さんが各種書類を準備していました。
急遽お願いしたこともあり、まあ仕方ないですね。
ちなみに、今回の税関での審査は区分2。
書類審査扱いとなり、税関に通関書類を提出して審査を受けましたが即日輸入許可!
もちろん、書類の準備は通関業者さんが対応してくれました。
前回の輸入時の審査は区分3で、税関職員による現物検査。
今回は区分2。
どういう基準で審査区分が決まるのかは分かりませんが、「初輸入の業者&日本初輸入のワイン」だと現物検査、
「すでに輸入実績のある業者&日本初輸入のワイン」だと書類審査、なのかなーと思います。
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トータルのコストはやっぱり安かった!
通関が切れたのが1月30日(木)の夕方だったので、そこから成田〜倉庫(市川市)までの輸送を手配することになりました。
しかし、翌日の配送手配は通関業者さんの営業終了時間直前だったのでできず、かつ、土日は倉庫がお休みのため月曜日に配送することになりました。
これで保税倉庫への保管期間は、配送トラックが出発する日を含めると8日間。
う〜ん、おいくら万円になるのかちょっと心配。
でもまあ、前回の輸入時に比べれば保管期間は格段に短いですね。
その後、予定通りに市川の倉庫に配送され入庫が完了しました。
そして届いた今回の通関に係る請求書。
事前に言っておくと、航空輸送の場合、輸送費用は通関業者さんがフォワーダーさんに立て替え払いするので、
請求金額にはこの費用も含まれています。
で、結果どうだったのか・・・?
大丈夫!
想定通りの金額でした!
輸送費や税金は為替や輸入量によって異なるので、具体的な金額は記載しませんが、
請求金額を区分に応じて割合で表すと以下のような感じになります。
- 申告料:3%
- 取扱料:3%
- 輸出入倉庫保管料(保税倉庫保管料):2.6%
- 航空運賃(航空輸送料):54%
- 酒税:6.8%
- 輸入消費税:14%
- 地方消費税:4%
- 食品届:2%
- 船社代理店支払い金:1.5%
- 配送料:8%
数値は四捨五入していますが、だいたいこんな感じ。
具体的な金額をイメージアップしたい方は、適当な総額を設定して計算してみて下さい。
心配した保税倉庫の保管料(輸出入倉庫保管料)は大したことがなくて安心しました。
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結論、少量輸入は航空輸送がオススメ
2回目の輸入にして初めて航空輸送を選択しましたが、結論としては、少量輸入であれば航空輸送が絶対にお得。
金額的な意味もありますが、海上輸送よりもはるかに速くワインが日本に到着するという意味でも、「お得」と言えるのではないでしょうか。
ただし、これは輸入量次第ですので、フォワーダーさんに海上輸送と航空輸送の両方の見積もりをとって決めることが大前提。
また、初めて輸入する場合も、検疫や税関での審査厳しいので、保税倉庫での保管期間が長くなる恐れがあります。
それらを加味して決めれば良いかと思います。
「航空輸送って高そうだな」
と決めつけず、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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