卸売業免許の取得を目指して〜酒類販売業免許の条件緩和の手続きをやってみた(完結編)

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いきなりの完結編

3月に「卸売などができるよう条件緩和の手続きやります!」
の記事を書きました。
(その記事はこちら→「卸売業免許の取得を目指して〜酒類販売業免許の条件緩和の手続きをやってみた(準備編)」
それから約2ヶ月、シリーズ2本目にしてまさかの完結編・・・
途中にアレやこれや、税務署との戦いが予想されていたのですが、なんとあっさり。
書類提出以降は税務署からの追加依頼や問い合わせはほぼなし。
なので、戦いの実況中継的な記事を書くことなく終わってしまいました。
期待していた方、ごめんなさい。
ただ、一応どんな流れだったかはご参考までにお伝えしますね。

【BMフランチャイズ】

追加要求は表記や誤記の修正のみ

提出書類は前回の記事で書いた通り、

  1. 酒類販売業免許の条件緩和申出書(CC1-5115)
  2. 建物等の配置図
  3. 事業の概要(販売設備状況書)
  4. 所要資金の額及び調達方法
  5. 「酒類販売管理の方法」に関する取組計画書
  6. 酒類販売業免許の免許要件誓約書
  7. 酒販免許を持っている事業者からの取引承諾書
  8. 仕入れ先ワイナリーとの取引を証明する書類

の8種類。
この中で、7は知り合いにお願いして入手。
フォーマットはこちらで作成し、署名・捺印してもらえばOKの状態で依頼しました。
8も同様に、こちらでフォーマットを作成して取引中のワイナリーに送ってサインしてもらいました。
いずれも送付前にメールか電話で、
「卸売の免許を取るために承諾書が必要で、こっちで様式を作ったので、内容を確認して問題なければ記入してPDFで返送してね」
と伝えていましたので、少々時間はかかりましたがスムーズに入手できました。
ちなみに、フォーマットは以下のような感じです。

ワイナリーは海外の方ですから日本の法律とかは知らないと思いましたので、メールに「日本の法律上、お酒の卸売販売の免許を取るためには取引先からの承諾書が必要です。」とドイツ語で説明を入れました。
ここはChatGPT先生がうまく翻訳してくれたので、特に苦労はなかったすね。
便利な時代でよかった〜

書類が一通りそろったところで、FAXで税務署の担当官に送付して内容をチェックしてもらいました。
そこで、いくつか修正箇所の指摘がありましたが追加書類の要求はなかったです。
そのほか、「取扱うのは輸入ワインだけですか?」といった内容の確認が電話でありました。
そして、何度かやり取りの後に、
「これで申請しても大丈夫ですよ。」
と担当官から電話があったので、3月31日に税務署に申請書類一式を提出しました。

そのあとは、もう、「税務署から電話が来たらどうしょう・・・」と怯える毎日ですよ。
まぁ、ちょっと大袈裟ですが笑
そしたら、来ました、税務署からの電話!
でも、「書類に誤記がありました。こちらで修正したものを送りますので、問題なければ署名・捺印して返送してください。」
と。

あ〜よかった。

そのくらいなら全然問題ないです。
そして、それ以降は追加依頼は一切ありませんでした。

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免許交付など税務署での手続きなし

申請を提出してから約1ヶ月半が過ぎた5月15日。
税務署から「申請の決裁が終わりました。条件緩和の通知と登録免許税の納付に関する書類を郵送しました。」
と電話で連絡が来ました。
書類を受け取ったのち、銀行で登録免許税(6万円)を納付し、その領収書を所定の用紙に貼り付けて税務署に送付。
これで終わりです。
酒販免許を初めて取得したときは、税務署で担当者から注意事項など直接説明を受けましたが、
条件緩和の場合は税納付とその領収書の提出のみ。
あっさりです。

ここまで自分で手続きをやってみて思ったのですが、もし酒販免許の取得申請を自分でやる場合、まずはハードルが比較的低い通販免許を取得し、その後で条件緩和の手続きを行い、一挙に一般小売と卸売の免許を取るのが良いかと。
最初から全ての免許の取得申請はできるのですが、税務署の担当者によるとけっこうハードルが高いとのこと。
なので、普通は行政書士さんなどに依頼して申請を代行してもらうようです。
これにはだいたい10万円前後の費用がかかりますが。
お金よりも時間が大切であれば、その選択肢もありです。
私の場合は副業としてワインの輸入販売を始めたこともあり、「まずは通販免許でできる範囲から、あとはやりながら考える」だったので、
手続きで時間が忙殺されてもあまり影響ないと考え自分でやってみました。
結果的にいろいろ勉強になり、経験値が上がったと思います。


買い叩かれない卸売を目指して

当然のことながら、一般小売と卸売の免許をとって終わりではありません。
これは新しいスタートです。
知り合いのインポーターさんに聞いたのですが、卸売では6掛けと言って小売価格の60%で販売することが多いとのこと。
酷いところだと5掛け(50%引き)を要求してくるところもあるとか。
安く買い叩かれてしまうことが多いようです。
でも、私が輸入しているワインをそんな価格で卸してしまうと、利益はほぼゼロです。
事業が継続できなくなってしまいます。
何よりも、造り手さんの苦労までもが安売りされるようで、それだけは避けなければなりません。
ただ、中には「ぜひこのワインを置きたい!」と、大幅値引きの仕切り価格じゃなくても取引してくれるところもあるとのこと。
そういう方であれば、長くお付き合いできそうですよね。
そんな方を見つけるためには、私が輸入しているワインに価値を見出してもらうことが不可欠です。
つまり、「造り手さんがどんな思いでその1本を作ったのか。」を理解してもらい、そして味に納得してもらうこと。
これはそのワイナリーとワインに惚れ込んだ私の使命だと思っています。
さあ、もっともっと頑張ろうっと!!

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