完敗!でも、それもまた経験。オーストリアワイン試飲会出展レポート
インポーター約20社が出店するオーストリアワインの一大イベント
まず最初に、これは堂々たる“負け試合”の記録です。
7月22日、原宿近くの東郷記念館で開催された「オーストリアワイン大試飲会」に出展しました。
このイベントは、オーストリアワインマーケティング協会が主催し、オーストリア大使館の商務部がバックアップしているものです。
出展社は20社以上、来場者は飲食店などの業界関係者限定という本格的なBtoBイベント。
出展するには、まずワイナリー自身が手を挙げ、インポーターに声をかけてくれる必要があります。
しかも出展料はワイナリー負担、提供するワインもすべてワイナリーからのサンプル。
今回、ありがたいことにお取引中のPfafflさんとLeitnerさんが出展に名乗りを上げてくれたおかげで、参加することができました。
もちろん、私にとってもこうしたイベントは初参加。
ここ最近、本気でBtoBへの展開を考えていたので、願ってもないチャンスです。
新しく作った三つ折りのパンフレットや、ワインの特徴を簡単にまとめたアンチョコなど、準備もバッチリ整えて臨みました。
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イベントは大盛況!
今回ご用意したのは、Pfafflさんの白(スパークリング含む)6種類と、Leitnerさんの赤5種類。
ご存じの方もいるかもしれませんが、オーストリアは白ワインが圧倒的に多い国です。
他の出展者のラインナップをざっと見ても、やっぱり白が多め。
そんな中で、Pfafflさんの白をどうやって印象づけるか?
これは今回の大きなテーマのひとつでした。
そこで私がとった作戦は――
**「あえてちょっと高めの温度で提供する」**というもの。
暑い日だったので、キンキンに冷えた白ワインが美味しいのは当然なんですが、今回のイベントは業者向け。
ただ「美味しい」で終わるよりも、ワインの個性を感じてもらうことが大事だと思ったんです。
香りや味わいをしっかり届けるには、少し温度を上げたほうがいい――そう判断しました。
当日は600名以上の来場者があったそうで、私たちのブースにも本当に多くの方が足を止めてくださいました。
気になる反応はというと…
「白ワイン高めの温度作戦」、それなりに成果があったと思います!
「香りがちゃんと立ってますね」
「このソーヴィニヨン・ブラン、〇〇感がしっかりしてますね」
――こんなふうに、こちらが伝えたかったポイントをちゃんと受け取ってもらえたのが嬉しかったです。
もちろん中には、
「冷えてない白はあんまり…」
という正直なご意見もありましたが(笑)
それでも、イベント全体としては大盛況。
試飲してくださった方々からのコメントにも、手応えを感じることができました。
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その後はどうだったか?
そして、あれから2週間以上が経ちました。
気になるその後の結果はというと…
受注、ゼロです。(泣)
まあ、最初に「負け試合の記録」って書いちゃってますし、オチは読めてたかもしれませんが(笑)
でも、これが現実。
うまくいったことだけじゃなくて、うまくいかなかったこともちゃんと発信していく。
それって、すごく大事なことだと思うんです。
これからワインビジネスに挑戦しようとしている方へのリアルな参考になればいいし、
何より、自分自身がこの経験をちゃんと次に活かすためにも。
というわけで、ここからは敗因分析に入ってみたいと思います。
なぜ今回、受注につながらなかったのか?
しっかり振り返ってみます。
敗因分析
売れなかった理由で真っ先に思いついたのは、ワインのクオリティと価格のバランス。
つまり、業者さんにとってはちょっと高めの値付けだったのかも、ということ。
でも実際のところ、「このクオリティでこの価格は安い!」とか、「妥当な価格だと思う」という声のほうが圧倒的に多かったんです。
もちろん、「この値段ではちょっと…」という方も2〜3名いらっしゃいましたが、決定的な原因とは言いにくそうです。
次に考えたのは、ワインの魅力を十分に伝えきれなかったんじゃないかということ。
味や香りの特徴はもちろんですが、どんな造り手なのか、どんなシーンで飲むといいのか、どんな料理と合わせると美味しいのか――
そういったストーリーをちゃんとお伝えできたかというと、正直まだまだでした。
今回は飲食業やホテル関係の方がメインのターゲットだったので、そこがしっかり伝わらないと受注にはつながらないですよね。
実際、いつものイベントのように、一般のお客様向けと同じようなプレゼンをしてしまったのは反省点。
資料の作り方も含めて、プロ向けとしては不十分だったと思います。
そして個人的に一番の失敗だったのは、試飲会中に他のブースを回って、先輩インポーターさんから学ばなかったこと。
どんなワインを、どんな順番で出しているのか。
どう陳列して、どの温度で提供して、どんな資料を配っているのか。
価格とクオリティのバランスをどう伝えているのか。
学ぶことは山ほどあったはずなのに、正直それだけの余裕がなかったんです。
まだまだ、ですね。
でも、この経験は確実に次につなげたいと思います!
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