どうなる?オーストリアワイン2025–オーストリアワインマーケティング協会が見通しを発表
フルーティーで飲みやすいスタイルに
オーストリアワインマーケティング協会が2025年ビンテージの見通しを発表しました。
それによると、2025年のオーストリアワインは理想的な気候に恵まれ、フルーティーで飲みやすいスタイルになると期待されています。
以前の記事でも触れましたが、2024年は収穫量が大きく減少しました。
(その時の記事はこちら→オーストリアのワインは美味しいのになぜ日本では珍しい存在なのか?)
一方で2025年は約250万ヘクトリットルと、平均を上回る見込みです。
今年の天候は、春先の寒さや夏の昼夜の寒暖差がブドウの香りや酸味のバランスを整え、白も赤も調和の取れた味わいに仕上がりそう。
特に赤ワインは軽やかでフルーティーになり、市場のトレンドにもぴったりとのことです。
一方、気候変動による新たな害虫や病気の広がりは課題だそうで、将来的にオーストリアワインにどんな影響が出るのか気になるところ。
収穫時期は地域によって異なり、ブルゲンラントでは8月末頃に始まり、シュタイアーマルクやウィーンでは9月中旬以降に本格化する予定です。
いずれにせよ、今年の新しいヴィンテージが楽しみですね。
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ビンテージはワインの個性
ビンテージを楽しむ――これはワインならではの魅力ですよね。
最近では日本酒でもラベルにビンテージが記載されているものを見かけますが、その年のブドウの出来や収穫量によって味わいが際立つのは、やはりワイン独特の楽しみと言えるでしょう。
ただし、それは「良し悪し」ではなく、あくまでその年ごとの個性だと私は思います。
オーストリアではワインは農産物。
ブドウの出来具合や収穫量は天候に左右されます。
そんな中で、作り手さんたちは、その年のブドウの特徴に合わせて工夫を凝らし、テロワールを反映したワイン造りに取り組んでいるのです。
同じ銘柄でも、年によって香りや味わいが変わることはもちろんありますが、
「〇〇年は美味しかったけど、××年はまずい」
というものではありません。
それぞれが違う魅力を持つ、いわばヴィンテージごとの表情なのです。
同じ銘柄の異なるビンテージを飲み比べて、その年の気候や畑の様子を想像してみると――ワインの楽しみはぐっと広がりますよ!

新酒を入荷予定
ここまで読んで
「2025年ビンテージのオーストリアワイン、飲んでみたいな」
と思った方に朗報です!
オーストリアでは毎年11月11日が新酒の解禁日。
それに合わせて2025年ビンテージの新酒を入荷します。
ワインの新酒といえばフランスのボジョレ・ヌーヴォーが有名ですが、実は世界中のワイン産地に「新酒を祝う文化」があります。
もちろん、オーストリアにも。
私が思い出すのは、ホイリゲの軒先に吊り下げられた松の枝の目印。
お店に入ると、新酒と一緒にMartini Gansl(マルティニ・ガンスル)というガチョウの丸焼きを楽しむ人々の姿がありました。
フレッシュなワインの味わいは、肉料理との相性も抜群です。
入荷しましたらホームページでお知らせしますので、どうぞお楽しみに!
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