白ワインの宝石「グリューナー・ヴェルトリーナー」 〜和食との相性が抜群〜
オーストリアを代表する白ワイン、グリューナー・ヴェルトリーナーとは
オーストリアを代表する白ブドウ「グリューナー・ヴェルトリーナー」は、国全体のワイン生産量の約3分の1を占める“国民的ワイン”。
オーストリアで最も多く栽培されている品種で、この国の在来品種(原産とされるブドウ)とされています。
ちなみに、名前の意味は「緑のヴェルトリン地方のブドウ」。
“Grüner”は「緑の」、そして“Veltliner”はかつてオーストリアとイタリア北部にあった「ヴェルトリン地方(現在のヴァルテッリーナ)」に由来します。
つまり「緑のヴェルトリンのワイン」という名前自体が、このブドウのフレッシュで生命力あふれる印象をよく表しているのです。
主な産地はウィーンの北に広がるヴァインフィアテル地方。
ここは風で運ばれた細かい砂や粘土が堆積したレス(土壌)が特徴で、保水性とミネラル分が豊富。
この土壌が、ヴェルトリーナーに独特のまろやかさ、果実味、そして白コショウのようなスパイス香を与えています。
青りんごやレモンのようなフレッシュな香りに、やわらかな酸と優しいミネラル感。
華やかすぎず、どこか穏やかで、じんわり美味しい——そんなバランスの良さが魅力です。
オーストリアでは家庭の食卓でも欠かせない“日常のワイン”として親しまれています。
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和食と驚くほど合う理由 〜だし、塩味、繊細な香り〜
このヴェルトリーナー、意外かもしれませんが、和食との相性が驚くほどいいんです。
その理由は、酸味や香りの主張が強すぎず、料理の邪魔をしないこと。
だしや塩味、素材のうま味にすっと寄り添ってくれます。
たとえば、湯豆腐やお刺身(個人的にはブリの刺身がおすすめ!)にはキリッとした辛口タイプ。
だしのやさしい風味と見事に調和します。
天ぷらや焼き魚のように少し油を使う料理には、果実味のあるタイプを合わせると、油をすっきり流して口の中をリセットしてくれます。
ソーヴィニヨン・ブランほど青っぽくなく、リースリングより落ち着いている。
だからこそ、出汁文化の日本人にはぴったりの白ワインです。
「ワインって難しそう」と感じている人にも、最初の一歩としておすすめできます。
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家でも楽しめる本格派2本 〜Pfaffl「Zeisen」とPratsch「Weinviertel DAC」〜
オーストリアワインを家で気軽に楽しみたい方には、ぜひこの2本を試してほしいです。
Pfaffl(ファッフル)「Zeisen」と、Pratsch(プラッチュ)「Weinviertel DAC Grüner Veltliner」。
どちらもヴァインフィアテルの人気ワイナリーで、スタイルは違いますが、どちらもヴェルトリーナーの魅力をしっかり感じられます。
まずPfaffl「Zeisen」。
熟した果実のふくよかさとスパイシーな香りが特徴。
口当たりはまろやかで、天ぷらや西京焼きのような“ちょっとコクのある和食”と相性抜群です。
Pfafflは世界的にも評価が高く、「ヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた実力派です。
一方のPratsch「Weinviertel DAC」は、有機栽培ブドウから造られるピュアで爽やかな味わい。
青りんごやライムの香りが広がり、湯豆腐やお刺身など、素材の味を生かした料理にぴったりです。
ナチュラルで透明感があり、飲むたびに“きれいな味”という言葉が浮かびます。
どちらも気取らず楽しめて、食卓をちょっと特別にしてくれるワイン。
「今日は和食だけど、ワインが飲みたいな」
――そんな夜に、グリューナー・ヴェルトリーナーを開けてみてください。
きっと新しい発見があると思いますよ。
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