有機ワイン大国オーストリア〜オーストリアのワインが自然に寄り添うわけとは?

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全栽培面積の25%が有機栽培

オーストリアワインマーケティング協会が8月下旬に発表した記事によると、オーストリアは有機ワイン(ビオワイン)で世界ナンバーワンを堅持したとのこと。
最新の統計によると、オーストリア国内のブドウ畑のなんと4分の1(25%)が有機認証を受けたそうで。
面積にして1万524ヘクタール。
広さだけ聞いてもピンと来ないかもしれませんが、これは世界の主要産地の中でも堂々のナンバーワン。
スペイン(17.5%)やフランス(17.4%)、イタリア(14.6%)を大きく引き離しています。

オーストリアは気候的にワイン造りがラクな土地ではありません。
それでも生産者さんたちは「環境にやさしいワイン造りこそ未来につながる」と信じて挑戦を続けてきました。
有機栽培は手間もリスクも多く、化学肥料や農薬を使えない分、畑の健全さや多様性を守る工夫が欠かせません。

2000年にはわずか1.7%だった有機畑が、25年で25%に。
さらにその一部はビオディナミ農法に取り組んでいます。
加えて27%の畑は”Nachhaltig Austria(ナーハハルティッヒ・オーストリア)”という持続可能性認証も取得。
オーストリアのワインが、味だけでなく環境への配慮でも世界をリードしていることが改めて示されました。

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そもそも有機栽培とは?

ところで、有機栽培とかBioってどんなものかご存知でしょうか?
なんとなく「自然に優しい」というイメージがあると思いますが、実際の栽培方法までは意外と知られていないかもしれません。
有機栽培やBioとは、化学肥料や農薬をほとんど使わず、自然の力を活かしてブドウを育てる農法のこと。
たとえば堆肥や草花を畑に混ぜて土の中の微生物を元気にしたり、害虫を駆除してくれる虫が集まるような植物を植えたりして、畑そのものの力を引き出します。
病害虫には昔から使われてきた植物由来のエキスなどで対応することも多いんです。
つまり、その土地の特性を生かし、ブドウ本来の力で美味しいワインを作ることを目指しているわけですね。
ヨーロッパでは「EUオーガニック」といった認証制度があります。
ちなみに「Bio」という言葉は必ずしも認証付きに使われるものではなく、自然派ワインのイメージで使われることもあるようです。

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”有機だから”ではなく”結果的に”美味しいワインになる

正直なところ、私は「有機栽培=美味しいワイン」ではないと思っています。
かといって「有機じゃないワインはダメ」というわけでもありません。
なぜなら、どの生産者さんも“不味いワインを作ろう”なんて思っていないからです。

大事なのは、その土地の気候や土壌に合ったブドウをどう育てるか。
どんな栽培方法ならブドウの力を引き出せるかを、一生懸命考え抜いた結果として“有機栽培”にたどり着いた、ということなんじゃないでしょうか。
つまり「有機だから美味しい」ではなく、「結果として美味しくなった」が正しい気がします。

正直に言うと、昔は“オーガニック”を売りするワインってあまり美味しいと思えなかったんです。
酸っぱいな〜って感じることも多くて…
でも、オーストリアに住むようになってから「これ、美味しい!」と心から思ったワインが、たまたま有機ワインだったんですよね。
結局のところ、美味しいかどうかを決めるのは“有機”というラベルではなく、作り手の情熱と土地の個性、ではないでしょうか。
そして、その条件に最も恵まれているのがオーストリア。
だからこそ、生産者さんが自然に有機農法を選んでいくのだと思います。


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